フシギナミナト

不思議な港 - 佐藤しのぶ

詞：金子みすゞ

曲：浜圭介

ふるい港の大時計

六時をうえに

かかってた

ふたつの針は

やすみなく

なぜか左へ

まわってた

朽ちてこわれた

さんばしに

まっ紅な花が

ただひとつ

ひるの光に

ゆらいでた

黒いしずかな

水のうえ

お山のように

だまって

むかしの

船がかかってた

そんな港の

あるとこは

どこのお国か

いつごろか

誰にきいても

知りゃしない

それは

私の夢だもの