Listen to Namida Dewa Kesenai Hikari song with lyrics from Sound Horizon

Namida Dewa Kesenai Hikari

Sound Horizon22 Apr 2015

Namida Dewa Kesenai Hikari Lyrics

涙では消せない焔 - Sound Horizon

 

仮初めの光が照らしたこの生活は

口減らし蔓延れど尚も楽にならず

 

私達の葛藤が導いた

その正解はアンシャンレジーム

薙ぎ倒す洪水よ来れ

 

長き御代に腐る鎖

至尊を自らの手で

地に落とした

 

私達の歴史は繋いだこの

世界は揺らぎながらも

何処へ向かって往くのだろう

 

繰り返す夜にひかる光

 

子孫へ繋がる道を紫に堕とした

 

産まれる時代が違えば

産まれる身分が違えば

 

生き方の選択が

他に許されたでしょうか

 

自由と平等を掲げギロチンは

血を啜り続ける

時のうねりこの流れは

何時まで続くのでしょうか

生と死の狭間で焔は燃ゆる

 

「将軍の迅速な行軍の成果により

我が軍は見晴らしの良い丘を

抑える事ができた

 

我々は帝国軍

栄光の第二師団

 

ローランサン将軍に続け」

 

と見せかけ充分敵を

引きつけたら騎兵は散開

敵も急には止まれはしない

砲兵が待つ合図は三回

 

単純な戦術も

敵の虚を突けば蜂の巣さ

戦火の中戦果の手応えに

手が震えた

 

列強の連合が

 

飛び火を恐れて消しに来る

帝政を否定し尚

英雄を奉り上げ

 

吼えるキャノン空を抱いて

 

廻り続ける丘の上

 

皮肉を笑うように

焔は燃ゆる

 

あら今回はそういう選択をしたの

 

それも賢明かも知れないわね

 

戦場へ向かう愛しい影

 

気丈な振りして見送った

 

悲しい程朱い夕陽に零れ落ちた

私の心

 

見透かす様な声色で少女が囁いた

 

C'est mademoiselle violette qu'il est dans le bras droit

 

廻り来る生に

微笑んでくれる娘よ

 

C'est mademoiselle hortense qu'il est dans le bras gauche

廻り往く死を

悼み泣いてくれる娘よ

 

あら逆だったかしら

 

まぁいいわ

貴女の解釈に委ねるわね

 

寂しいなら

この娘達を貸してあげる

 

次に逢う私に必ず返してね

 

この娘達に話しかけると

 

不思議と懐かしい気持ちになる

何故なのかしら

 

子供の頃の夢がよみがえる

 

ああ親に捨てられた私は

 

それでも愛を夢見た

 

誰よりも優しいママンになろう

そう思ってた筈なのに

 

ああされど現実の私は

 

子を生す事を拒否した

 

誰よりも可愛いママンになろう

 

そう思ってた筈なのに

 

見よう見まねで

作り始めた人形が

 

様になってきた頃

 

待ちわびた夫は

車椅子で戦地から還って来た

 

離れていた時の事

そしてこれからの二人の事を

月が太陽に変わるまで

ゆっくりと話し合った

 

この国にこの時代に

 

生まれてくる事が

 

果たして幸せなのか

 

考える程判らなくなっていたの

 

なぁ

君が来た朝君が行く夜を

 

迷いながら傷つきながらも

 

生きてるいまを

 

そしてその先を

 

光を諦めず認めるなら

 

その子もまた生を愛すだろう

 

けれど

気付いた時には遅過ぎた

 

そう子を生せぬ身体に

成り果てたのさ

いいえそれでも

アナタは生きている

 

そうだそうよ

まだ終わりじゃない

 

ならば

歓びに揺れたこの日々を

 

哀しみに濡れたこの日々を

 

我らが紡いだこの歌を

生まれるキミに繋ごう

 

アナタを産むのが私じゃなくて

 

私達を愛してる

 

相応しいロマンを見つけたなら

 

何時か産まれておいで

 

 

焔は廻る