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食物串連的世界

Sound Horizon2015年4月22日

食物串連的世界 歌詞

食物が連なる世界 - Sound Horizon (サウンドホライズン)

詞:ROMAN

曲:ROMAN

思えば私は幼い頃から

 

おおよそ人より

食の細い子でした

 

お肉の応えと

 

匂いが苦手で吐瀉し

 

よくイジメられた

 

そんな私を いつも

助けてくれる女子がいて

月のように優しい

微笑みが素敵な

大切なシンリュウだと

 

思っていた

 

思えば私は

思春期の頃から

 

その割りに人より

発育の良い娘でした

 

トロいくせに巨乳で

野菜ばっか食んで

牛かよと

 

よくカラカわれた

 

そんな私を時折

庇ってくれる男子がいて

月のように優しい

微笑みが素敵な

彼女が鬼のような形相で

ウザいんだけどッ

アンタみたいなダサい女

助ける私は天使みたいって

 

そんな引き立て役の

筈だったのに

醜女が

無駄に色気づいた

肉體を使って

誘惑しないでよ

勘違いして調子

コかないで

この女は何を喚いて

いるのだろう

嗚呼何て欺瞞で

 

吐き気がする世界だろう

 

滲む夜の影で

 

星が嗤う

 

それからの私は

人間不信に陥り

心を固く鎖して

 

獨りきりの世界で

 

誰も寄せ付けずに

 

何も受け入れずに

生きてた

 

けど

男性に出逢って

 

幾つもの季節を重ね

 

真実の愛は在るんだと

運命は在るんだと

やっと思えた

そして

 

始めて結ばれた

朝の光

 

私は生涯忘れないでしょう

抱きしめて抱きしめて

これからは貴方と二人

 

いえと三人で

 

生きてゆこう幸せの中を

 

良いことばかり

じゃないけれど

 

悪いことばかりでもない

なんて

そう思った時もあった

 

けれど結局人生なんて

ろくなものじゃない

 

待ち望んでた

我が子には

 

とても致命的な

障礙があった

 

白い壁の中

寢返りひとつ打てず

鎖のような

繋がれたまま逝った

 

星屑を集めるように

 

朽ちてゆく世界に

 

望まぬまま

産み墮とされ

人生の悦びなど

知らぬまま

果たしてあの子

幸せだったの

 

ごめんなさい

 

嗚呼何て無力で

 

救いのない世界なのに

 

騙り出した

からだの支持

この光の裏切って

絶望の淵さえ

 

輝かせる

見せ掛けは

 

何て綺麗で

 

吐き気がする世界だろう

 

朽ちる夜の影に

星が踴る

 

否定する

 

食への執着に

比例する

 

生への嫌悪感

 

煌めく罪を

抱いた星の砂

 

こぼれる窓辺

一羽の夜鷹

その頃の妻は

物語を生きてきた

その意味を

 

自分をだます

ように

言い聞かせるように

 

何度も繰り返した

 

嗚呼

心身共に

 

衰弱してゆく君を

この現実に連れ

戻さない事が

 

優しさの皮を被った

それ以外の

何かだとしても

 

君には最期まで

笑って居て欲しいと

願った

 

草を食む蟲は飲まれ

 

その蛙を飲む蛇も食われ

その鳥を食う鷹は空を

 

どこまでも高く

 

自由に飛び去った

遠くで鳴り響いた銃聲

 

屠った彼も

いずれは死して

土に還る

彼らを繋ぐ

 

鎖で編んだ

ピラミッドには勝者など

 

誰もいないと

 

気付いたの不意に

 

光の中で

 

命の萌える

 

このちの中で

 

あのちの廻る

音を聴いた

ここにいたの笑って

いたの

 

私は生きているし

生かされている

今日からは沢山食べよう

 

この生命を無駄にしないわ

 

生と死が輪になって

廻るのなら

 

何度だって

 

あなたを産めば良いのだから

 

やぁ

 

あなた

 

今日は顔色が良いみたいだね

 

 

あらそう