Garcia 歌詞
Garcia - SUGIZO (スギゾー)/TOSHI-LOW
詞:TOSHI-LOW
曲:Sugizo
過去から何も
學べない人間達が
どうやって美しい未來を
作っていくのだろう
なんでも手に
入るという豊かな社會
手に入りそうでいて
手応えはない
爭いが笑顔に置き換わる
平和な世の中
置き換わったのは
笑顔から憎しみへ
ものづくりとまかなえる
知恵を捨てた文化は
進歩という影の中に
多くの人間が
忘れ去ろうとしている
大切な物事を失っていく
何があろうと
惑わされることのない
力強く根を張るような
暮らしや営みは
人がゴミのように
見える都會の中に
矢のような速さで
葬り去られていく
鋭いはずの感性も
本能と呼ばれるはずの知性も
理屈を超えて燃え盛る情熱も
現実という幻想の中で
いとも簡単に葬り去られていく
すべての人が輝くチャンスなど
という安い謳い文句
積極的に施されるのは
大きな者への再分配のない利益
小さき者や弱き者が
安心につながれるものは
更に弱き者への蔑視と排除
その影で恩恵をうけるのは
いつの時代も
王様と利潤の
一致する太鼓持ち達
手に入れたはずの
幸せな時間も
砂で落ちる時計に似た
模倣の品
全てが噓で書かれた
誓いの言葉に
止まりかけた慈悲の連鎖
有と無是と非善と悪
墮落とは落ちていくことではない
自分という存在がわからないまま
生きていくということだ
昨日の祭りで
見かけたギター弾きの男は
風に吹かれながら
最後にこう言った
ああどうにもならぬ事など
何もなかったのです
ああどうしようもない事など
何ひとつなかったのです
見逃してしまいそうな日常の中に
大切なものを見極めよう
言葉の意味を胸に深く刻もう
たとえこれが
たとえこれが
最後の時代になったとしても
次なる時代に向けて
次なる時代に向けて
どうにもならぬ事など
何もなかったのです
どうしようもない事など
何ひとつなかったのです