橫斷歩道を渡る人たち 歌詞
橫斷歩道を渡る人たち - Mr.Children
詞:Kazutoshi Sakurai
曲:Kazutoshi Sakurai
目の前を橫切ろうとする
その老人の背中は
ひどく曲がっていて
歩く姿をじっと見ていると
足が不自由であることがわかる
かばい続けてきた足のせいか
それとも
思うように動かぬ現実に
へし曲げられた心が
背中まで
歪めているのだろうか?
橫斷歩道を渡る人たち
僕は信號が変わるのを
待っている
昨日の僕が
明日の僕が
今
目の前を通り過ぎていく
目の前を颯爽と歩く
その女のスカートはひどく短くて
ついつい目が奪われてしまう
強い風でも吹かぬものかと
そんな視線に気が付いたら
きっと彼女は
僕を睨みつけてくるだろう
「自分の為にしてるだけ」だと
「誰かの気を
引きたいわけじゃない」と
橫斷歩道を渡る人たち
僕はハンドルを
握り締めて見ている
昨日の僕が
明日の僕が
今
目の前を通り過ぎていく
イライラした母親は
もの分かりの悪い息子の手を
引っ張って
もう何個も持ってるでしょ?と
おもちゃ屋の前で
聲を上げている
欲しがっているのは
おもちゃじゃなく愛情で
拒んでるのも
「我慢」を教えるための愛情で
人目も気にせず泣いて怒って
その親子は
愛し合っているんだ
橫斷歩道を渡る人たち
僕はフロントガラス越しに
見ている
昨日の僕が
明日の僕が
今
目の前を通り過ぎていく
ギターケースを
抱え歩くその少年は
仲間と楽しげに話している
好きな音楽の話か
それとも好きな女の子の話か?
そのギターで
未來を変えるつもりかい?
それなら
いつか仲間に入れてくれ
僕だって
何もかもをもの分かりよく
年老いたくはないんだ
橫斷歩道を渡る人たち
僕は信號が変わるのを
待っている
昨日の僕が
明日の僕が
今
目の前を通り過ぎていく
昨日の僕が
明日の僕が
今
目の前を通り過ぎていく