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夢 - 末吉秀太

心閉ざしていたあの頃

ただ砂を見慣れなくて

あなたの寝そうの温もりさえも

体も満たし住めていく

茜色の空に止まない蝉時雨

ざわめいた緑の中

聞こえるああ君の声がまだ

ゆらり揺れる恋心

今は何を思ってるの

季節移るまにまにはらり

漂う心を千切れるものよ

願えばあの空

儚い熱追い求めていく

願えばあの空

流れ消えいく君は夢のよ

笑う方の影を照らせる

明かりになったのならば

君を掬い上げられたのだろう

空蝉をまた思い出す

夕闇染まる頃

火が鳴散らす花火

泳ぐ魚を背にして

心がああさらわれるほどに

ゆらり揺れる月のように

愛は二度も帰るけれど

頬を伝う雫がほおり

ふわふわともボタン

日々はあわろうよ

望めばあの空

夏の隅に置き忘れている

望めばあの空

思い馳せるは君と夢のよ

ゆらり揺れる恋心

今は何を思ってるの

季節移るまにまにはらり

漂う心を千切れるものよ

願えばあの空

儚い熱追い求めていく

願えばあの空

流れ消えいく君は夢のよ

思い馳せるは君と夢のよ