臆病なカラス 歌詞
臆病なカラス - 僕が見たかった青空
詞:秋元康
曲:綿貫直行
ビルとビルの片隅に
真っ黒な影が見下ろす
目と目を合わさないように
人は俯き 通り過ぎて行く
鋭い嘴は 隠しているのか?
飼い慣らされない 孤獨の正義
群れることもなく
たった一人きりで
世界の欺瞞を叫ぼうか
臆病なカラスは鳴くのをやめる
自分の聲に驚いて
言葉の重さに 気づいたのだろう
じっとここに止まったまま
真実を 語らず 黙っていよう
どこで休み どこで寢る?
四六時中 電線の上
粘著質の視線が
監視するように
聲を上げるのか?
路地裡の生ゴミ 啄む姿は
どう思われても 構わないのさ
嫌われ者なら 楽でいいじゃないか
言いたいことを言わせてくれ
勇気あるカラスは大聲で鳴く
空気なんか読むものか
不快な波長で 攻撃するよ
人に石を投げられても
縛られない自由の 信念は曲げない
この世界は 二つに分かれてる
黙ってるか 語りかける者か
偽りとは 欺くことじゃなく
見て見ぬふりをしてる傍観者
カアカアと時々 鳴いてみるか?
それともこのまま黙ってるか?
臆病なカラスは鳴くのをやめる
自分の聲に驚いて
言葉の重さに 気づいたのだろう
じっとここに止まったまま
真実を 語らず 黙っていよう