收聽さユり的Proust歌詞歌曲

Proust

さユり2018年2月28日

Proust 歌詞

プルースト - 酸欠少女さユり

詞:さユり

曲:さユり

解け出す

12月のあの匂い

 

耳の奧が冷えていた

風には何かが交じってた

秋と冬の間で

 

人は誰かを探している

それが何か

何を失くしたのかは

もうわからない

落ちる枯葉は舞い

 

駆ける木枯らし

消えるのは

誰のせいでもない

 

「ここじゃないどこかに

そう帰る場所があってね

懐かしい懐かしい」と僕は

口をぱくぱくさせていた

匂いと想いはよく似てる

目には見えずとも

確かにそこにあるのだと

誰かが

あの人が言ってた

でもここには

傷も傷跡も何も無い

帰り道が

帰り方がわからない

もうわからない

時が腕を引っ張るから

これ以上先には

進めないあの人が

 

遠く遠く小さくなってゆく

置き去りにして

僕は行く

 

寒い冬の波間

 

光差し込む星

 

伸びてゆく

 

天國への梯子

 

消えた燈火

荒ぶ木枯らし

大事だった筈の顔が

もう思い出せない

伸びきった前髪

隙間から覗いた空

手を伸ばしてみてももう

 

二度と戻れない